電卓カフェ

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Webサイト「電卓喫茶」の元になったブログです。

電卓喫茶に「電卓ベンチマーク01(三角関数を含んだ式の総和)」を追加

電卓喫茶に「電卓ベンチマーク01(三角関数を含んだ式の総和)」を追加しました。

下の式を使って14機種の性能測定を行いました。

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今のグラフ電卓・関数電卓は性能の幅が非常に広いのですね。

HP Prime がダントツに高速ですが、動作が不安定な面もありました。

電卓喫茶に「電卓個人輸入体験記(Amazon USA + スピアネット)」を追加

電卓喫茶に「電卓個人輸入体験記(Amazon USA + スピアネット)」を追加しました。

Amazon USA で4つの電卓を買ったのですが、転送業者スピアネットを使ったので、思ったよりも高くつきました。

それでも Amazon Japan で買うよりは安くなりました。

 

電卓喫茶電卓喫茶

Webサイト「電卓喫茶」に「電卓の基礎知識」コーナーを新設

Webサイト「電卓喫茶」に「電卓の基礎知識」コーナーを新設しました。

現在の電卓の基礎知識をまとめた文章です。

 

電卓喫茶電卓喫茶

「電卓喫茶」をレスポンシブWebデザインにできるかどうか検討してみた。

表題のように「電卓喫茶」をレスポンシブWebデザイン(CSSを利用して、画面サイズによって自動的にレイアウトを切り替えるWebサイト。スマホのために考案された。)にできるかどうか検討してみました。

結論としてやめておくことにしました。

表紙と読物コーナーに関してはviewportを設定して長ったらしいCSSを書けばできなくはないのですが、肝心の電卓紹介ページと電卓画像集はCSSだけでレスポンシブWebデザインにできません。HTMLのマークアップを大幅に変更する必要があるでしょう。

しかし、レスポンシブWebデザインにするとレイアウトやデザインの自由度が低くなります。特にtableタグの扱いに完全な答えはないようです。無理にレスポンシブWebデザインにすると不自然なデザインになりかねません。

そもそも長文をスマホで見るようにするという発想がおかしいのかもしれません。どうしても異常に縦長になってしまうのです。

例えば、Wikipediaスマホで見るとモバイル版が表示されますが、スマホで長文を表示したときに異常に縦長になることを回避するために大項目が折り畳まれた状態で表示されます。その副作用でスマホ上でページ内検索をするときは大項目を展開しておく必要があり不便です。それに大項目を展開したら結局は異常に縦長になることもあります。(ちなみにWikipediaはレスポンシブWebデザインではないようです。PHP言語を使ってPC版とモバイル版を完全に別のページとして切替えているようです)

以下の関数電卓/グラフ電卓のサイトはレスポンシブWebデザインになっていません。

高度な内容のページにレスポンシブWebデザインは不要なのではないでしょうか。PCで見るべきものでしょう。

電卓喫茶」が高度かどうかは分かりませんが、スマホで読むような軽い内容でないのは間違いないでしょう。

 

(追記)

内容を誤解された方がいらしたので、補足しておきます。
上述の文章は「レスポンシブWebデザインが可能かどうか」という結論ではなくて、「電卓喫茶」には、レスポンシブWebデザインは無理に必要ないということです。
時間を使って不自然なレイアウトを許容すればもちろん可能です。

HP 9100B エミュレータで古典的技術 3 Level RPN を体験

電卓喫茶に書くには微妙な内容なので、ここに書きます。

The Museum of HP Calculators のフォーラムに HP 9100B エミュレータの情報が投稿されていました。2017年4月1日に投稿されたばかりです。
http://www.hpmuseum.org/forum/thread-8084.html

HP 9100Bは世界初の関数電卓でありRPN電卓でもある HP 9100A(1968年発売)の後継機種です。HP 9100A/Bは 3 Level RPN という技術を使っています(現在の技術は 4 Level RPN という進化したものです)。

以前、「RPL言語の歴史的意義」(現在は電卓喫茶へ移転)という記事で 3 Level RPN のことを少しだけ書いたのですが、これで実際に体験できます。

HP 9100Bのエミュレータはここからダウンロードできます。Windows版のみです。

HP Classic Calculator Emulator +
http://www.teenix.org/

ダウンロードしたら.zipファイルを解凍して、その中の HP9100B.exe をクリックするだけで使えます。
起動したら数値キーの上にある電源スイッチを右に倒して電源を入れましょう。

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ここからは実際に 4 Level RPN 電卓を使ったことのない人には理解し難いかもしれません。

3 Level RPNはスタックレジスタがX,Y,Zの3つしかなく、Xが数値入力レジスタ、Yが計算結果格納レジスタ、Zが一時レジスタという考えです。

HP 9100BはX,Y,Zレジスタを全て同時に表示します。

3 Level RPN には 4 Level RPN の [ENTER] キーがありません。
その代わり [↑] キーが 4 Level RPN の [ENTER] と似た動作をします(Y→Z, X→Y, Xは変化しない)。
[↓] キーはその逆動作です(Y→X, Z→Y, Zは変化しない)。

4 Level RPNと違って、演算子ボタン(+,-,×,÷)を押したらX,Yの値を元にして計算し、その結果をYレジスタに格納します。このとき、Yレジスタ以外は変化しないので、4 Level RPN のようなスタックがズレるような動作はしません。

このような仕様のため、YとZの計算をしたいときは [↓] キーでY→X, Z→Yと移動させる必要があります。

RPL言語の歴史的意義」に書いた数式が実際に計算できるかどうか試しみましょう。以下の式です。

 (123.78+75.98) × (9560.45-7995.1) ÷ (323.11-310.25)

キー操作は以下のようになります。

 123.78 [↑] 75.98 [+] 9560.45 [↑] 7995.1 [-] [↓] [×] 323.11 [↑] 310.25 [-] [↓] [÷]

結果は下の画像のように 24315.27となります。
有効桁数12桁の場合、24315.2656299なので合っています(四捨五入に注意)。

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左から2番目のスイッチをFLOATINGにするとさらに精度が上がります。
その代わり小数点の位置が固定(1番目と2番めの数字の間)になるので、数値を入れる度に[Enter Exp]ボタンで指数を入れる必要があるので、今回は使いませんでした。

下の写真がFLOATINGモードの一例です。

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[↑] ボタンを [ENTER] に置き換えて、[↓] ボタンの操作をしなければ、今の 4 Level RPN と同じ操作になります。
今の 4 Level RPN が完成する前にこのような試行錯誤があったのですね。

以上です。